2008年05月03日(土) 19時36分
<硫化水素>ビジネスホテルで3人自殺 東京・神田(毎日新聞)
3日午前11時半ごろ、東京都千代田区神田富山町のビジネスホテルの従業員から、「客室から卵が腐ったようなにおいがする」と110番通報があった。5階の客室の浴室で、20代後半の男性2人と女性1人が死亡しているのを消防隊員が見つけた。洗面台に薬を混ぜた跡があり、硫化水素を検出。警視庁万世橋署は3人が硫化水素を使い自殺を図ったとみて、身元や関係などを調べている。
調べでは、午前11時のチェックアウトの時間になっても宿泊客が姿を見せないため従業員が部屋を訪れた。ドアノブには「起こさないでください」というホテルの札がかけてあり、浴室には目張りがしてあった。女性従業員2人が気分が悪くなり、病院に運ばれた。別室には、ほかに宿泊客2人がいたが、チェックアウトしていた。
現場はJR神田駅近く。同署は一時ホテル前の道路の通行を規制し、周辺住民らに避難を呼びかけた。
ホテルの男性従業員(27)は「午前9時ごろに5階を通ると変なにおいがした。まさか自分のホテルで硫化水素の自殺があるとは」と驚いていた。近くのビルで作業していた床修理業の男性(60)は「午前11時ごろからきついにおいがして同僚がせき込んでいた。自分の体に影響がないか心配」と話した。【町田徳丈、関東晋慈】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080503-00000041-mai-soci