2008年05月03日(土) 16時00分

硫化水素自殺？：乗用車内で親子が死亡−−新居浜　／愛媛（毎日新聞）

　１日午後６時５５分ごろ、新居浜市坂井町３の駐車場で、止まっていた車＝写真＝を見た男性が、「車の中で２人が身動きしない」と近くの交番に通報した。新居浜署員らが駆けつけ、乗用車内で親子２人が死亡しているのを発見した。乗用車の窓には「キケン開けるな　硫化水素」と内側から張り紙があり、車内から洗浄剤などの容器が見つかったことなどから、同署は親子が硫化水素を発生させ自殺したのではないかとみて調べている。　調べでは、遺体で見つかったのは、住所不定の無職男性（５１）とその母親（７６）。署員が到着した時には車内や周辺から硫化水素ガスは検出されなかったが、近くのＪＲ新居浜駅では、ホームやコンコースにいた約３０人が一時、駅舎外に避難した。
　同駅前で客待ちをしていたタクシー運転手（５６）は「消防車が何台も見えたので、ただごとではないと思った。だが、駅で避難する時には落ち着いた様子だった」と話していた。【加藤小夜、松田文】

５月３日朝刊

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