一日午前一時二十分ごろ、北海道小樽市桂岡町の団体職員の男性(59)から「息子が家で倒れている」と一一九番があった。駆けつけた消防隊員や小樽署員が家の中で倒れている男性の長男(24)と妻(58)を発見、病院に運んだが長男は死亡した。妻は意識があるという。
長男が倒れていた二階の部屋に洗剤などがあったことから、小樽署は硫化水素で自殺したとみて調べている。
現場は住宅街で、付近の住民ら約三百五十人が一時、近くの小学校のグラウンドに避難した。
調べでは、男性宅は三人暮らし。当時男性と妻は一階で就寝中だった。物音で目を覚まし長男が倒れているのを発見、妻は様子を見に行った際に倒れたという。
硫化水素による自殺をめぐっては、警察庁が四月三十日、発生方法を記したインターネット上の書き込みを、傷害や傷害致死事件を誘発する「有害情報」に指定していた。