競泳・女子四百メートル個人メドレーの北京五輪代表選手に選ばれた足立区在住の藤野舞子さん(24)が30日、足立区役所を訪れ、自身初出場となる五輪に向け、「金メダルをとりたい」などと決意を語った。
藤野さんは、足立区生まれの足立区育ち。先に水泳を始めていた兄の後を追って、1歳から地元・花畑のスイミングスクールに通い始めた。「周りに早い子が多くて鍛えられた」(藤野さん)という環境で、メキメキ上達。小学校の卒業文集には「オリンピックに出て、金メダルを取る」と夢を書いたという。
初の五輪切符を手にして、一つ目の夢を実現したのは、4月15日に江東区で開かれた五輪選考会を兼ねた日本選手権のレース。優勝は春口沙緒里選手に奪われたものの、最後の25メートルで力強く追い上げ、五輪出場の基準タイムを突破した。
30日、母親の早苗さん(49)と一緒に来庁した藤野さんは、近藤弥生区長から花束を渡され、「足立区の子どもたちに、頑張ればオリンピックに出られるという夢や希望を与えてくれた」とエールをおくられた。
「一度はあきらめかけたこともあったけれど、オリンピックに出たいという夢を実現できて本当にうれしい」という藤野さん。「まずは決勝に残り、金メダルを狙って頑張りたい」と決意を述べていた。
同区からオリンピックに出場する選手は3人目。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20080501-OYT8T00085.htm