女性の声で「東京裁判所」と名乗り、氏名やパスポート番号などの個人情報を聞き出そうとする不審な電話が、東京、神奈川、大阪の家庭などに、4月30日と1日の2日間で数百件かかっていたことが分かった。最高裁は1日、「裁判所はそんな電話をしない。個人情報を教えないようにしてほしい」と注意を呼び掛けた。
最高裁によると、不審電話は自動アナウンス装置を使ったような音声で、「調停のため、東京裁判所に出頭するように」と要請。早口で聴き取りにくいため、アナウンスに従って問い合わせ番号の9番を押すと、外国人らしい女性の声で「あなたは詐欺罪で被告になった」などと言われたり、氏名やパスポート番号を聞かれたりしたという。
最高裁は警視庁に情報を提供。現金を振り込むなどの被害は報告されていないという。