二十九日午前十一時二十分ごろ、高松市藤塚町二丁目のマンション三階の部屋のトイレで、住人の大学生の男性(20)が死亡しているのが見つかった。
部屋には「硫化水素発生中」と書いた張り紙があり、香川県警は二十八日夜に、硫化水素を発生させて自殺したとみている。現場は住宅街で、異臭がしたため、二十九日に部屋を調べる際、約四十人が一時避難した。
このほか横浜市や大阪府寝屋川市などでも硫化水素とみられる自殺が相次ぎ、二十九日に判明したのは全国で六件。
横浜市緑区では午前八時半ごろ、田んぼで男性会社員(55)が死亡しているのを通行人が発見。遺書とともに脇に落ちていたポリ袋から硫化水素が検出された。
寝屋川市では午前九時十五分ごろ、マンションの部屋の浴室で男性会社員(35)が倒れているのを消防隊員が発見、男性は間もなく死亡した。同じマンションに住む女児(2)が祖母と避難中に顔に軽傷を負った。