2008年04月30日(水) 08時00分
ガソリン受注倍増 元売り各社、配送懸命(産経新聞)
5月1日からのガソリン税の暫定税率復活を控えた29日、全国のガソリンスタンド(GS)でガソリンの駆け込み需要が発生し、石油元売り各社に、30日配送を求める大量の注文が相次いだ。新日本石油には平日の1・7倍超、出光興産には昨年の2倍近い発注がされるなど、駆け込み需要のヤマは30日も続く見通しで、元売り各社は対応に追われた。
新日石には、30日に配送を求めるGSから「通常の平日比で7〜8割増」の注文が殺到。同社の配送能力を超えたため、配送量の削減や先送りなどの調整を余儀なくされた。また出光は前年同月比で1・9倍の受注。ジャパンエナジーも配送能力を30%近く超える注文があった。「28日が1・3倍、29日は1・5倍となっており、駆け込み需要は鮮明」(出光)という。
元売り各社は「29、30日は前年同日比の40%程度の駆け込み需要がある」(新日石・中村雅仁常務)とみて、通常の1・2〜1・5倍程度の配送体制を整えていた。だが、東京都江東区の新日本石油系列のGSでは午前中から給油待ちの車列が途切れず、通常1日2回のタンクローリーによるGSへの配送を3回に増やして対応した。
第一生命経済研究所の試算では、暫定税率復活による1世帯当たりの負担増は全国平均で月1838円にのぼる。これに原油高による3〜7円前後の卸価格引き上げが加わると、家計の負担額はさらに増えることになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080430-00000053-san-bus_all