2008年04月30日(水) 21時03分
<硫化水素>自殺目的の発生方法、プロバイダーに削除要請(毎日新聞)
警察庁は30日、硫化水素を自殺目的で発生させる方法を紹介したインターネット上の書き込みを「有害情報」に指定し、接続業者(プロバイダー)などに削除を要請することを決め、全国の警察に通知した。地域住民を巻き込んだ二次被害が相次ぎ、防止の緊急対策が必要と判断した。
同庁はネット上の情報について、麻薬売買の情報など情報自体が違法な「違法情報」と、他人を自殺に誘う情報など公序良俗に反する「有害情報」に分類。同庁の委託でインターネット上の違法・有害情報の通報を受け付ける民間団体「インターネットホットラインセンター」(東京)が警察への通報や、プロバイダーへの削除要請を行っている。
これまで自殺の方法に関する書き込みは、他人を自殺に誘っているとまでは言えないとして有害情報に指定していなかった。しかし、自殺目的で硫化水素の発生方法を紹介することは、吸い込んだ第三者にも二次被害を与え、結果的に傷害行為を誘因しているとして有害情報に加えることを決めた。具体的には硫化水素の作り方を示して「簡単に作れる」「簡単に死ねる」など、製造や利用を促す書き込みを指定する。削除要請に強制力はない。【遠山和彦】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080430-00000123-mai-soci