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2008年04月30日(水) 14時37分

全日本少林寺気功協会長に所得税法違反容疑…国税局告発読売新聞

 気功や武術の教室を開く「全日本少林寺気功協会」(東京都新宿区)の秦西平(しんせいへい)会長(49)が、2005年までの3年間に指導料などとして受け取った所得約1億3000万円を隠し、所得税約3800万円を脱税したとして、東京国税局から所得税法違反容疑で東京地検に告発されたことがわかった。

 秦会長は中国にある少林寺の「第34代最高師範」を名乗り、テレビなどでもたびたび取り上げられている。

 同協会関係者などによると、秦会長は都内で気功の指導員を養成する教室などを開き、参加者から年に約40万〜5万円の指導料を受け取っていたが、門下生の名前で所得の一部しか申告せず、脱税していた疑いが持たれている。

 脱税した金は、秦会長の名義で金融機関に運用を委託していたという。運用している金について、秦会長は同国税局に対し、「少林寺の総本山から一時的に預かっているだけで、自分のものではない」と主張していたが、修正申告には応じたという。

 同協会のHPなどによると、秦会長は1993年に来日。中国河南省の「嵩山(すうざん)少林寺」で修行を積み、最高師範を継承したとしている。受講生は2〜4年間訓練すれば、気功指導員の認定証が少林寺から授与されると宣伝している。秦会長は取材に、「少林寺と対応を協議し、いずれきちんと回答するつもりだ」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080430-OYT1T00445.htm