誤使用や不注意による製品事故を減らすため、製品評価技術基盤機構(東京都渋谷区)は、小冊子「製品事故から身を守るために〈身・守りハンドブック〉」=写真=を作成した。
2006年度に同機構が事故原因を特定した製品事故は計869件。このうち542件は製品に起因しない事故で、その9割が消費者の誤使用や不注意によるものだった。
ハンドブックは、こうした事故を防ぐ目的で作った。ガスコンロや炊飯器、自転車などで実際に起きた49件の事故を紹介し、注意点などをまとめている。
残り火にゼリー状の着火剤を継ぎ足して炎が飛び散り、数メートル離れていた女性が大やけどを負った事故、21年間コンセントに差し込んだままの電源プラグから出火した事故などの事例を具体的に取り上げた。また、製品に関する様々なマークの意味や、同機構に事故原因の調査を依頼する方法も掲載している。
同機構製品安全企画課は「普段何気なく使っている製品にも危険は潜んでいる。安全性を過信しすぎていないかどうか、改めて考えてほしい」と呼びかけている。
同機構(06・6942・1113)に申し込めば、送料負担のみで郵送してもらえる。ホームページ(http://www.nite.go.jp/jiko/handbook/goshiyou_handbook.pdf)でも入手できる。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20080430ok01.htm