岡山県倉敷市長選で当選し、歴代最年少の女性市長となる同市の元収入役、伊東香織さん(41)が28日午前、記者会見し、「女性であることが私の特徴でもあり、女性の意見を行政に反映させていきたい」と抱負を語った。
「新聞を見てやっと当選の実感がわきます」と話す伊東香織さん=28日朝、岡山県倉敷市内の選挙事務所伊東さんは旧郵政省(現総務省)から03年4月、同市の総務局長に就き、04年7月、今回破った現職古市健三氏から収入役に起用された。昨夏、総務省に復帰後、反市長派市議らの出馬要請を受けて選挙に臨んだ。郵政省在職中にハーバード大学法律大学院を首席で修了。「若さ」と「倉敷市初の女性市長」をアピールし、有権者の支持を集めた。
ハーバード大への推薦状を書いた同市出身の元郵政省事務次官中村泰三さんも選挙期間中、再三応援に訪れ、当選後は「クリーンでフェアでオープンな市政を実現して下さい」と激励した。
この日の会見で伊東さんは「若い分、若い世代と話しやすい。若い人の意見、市民の皆さんの意見を十分聞きながら仕事します」と語った。福岡市に住む母美代子さん(80)に当選を電話で知らせると「よかった、しっかりやりなさい、と言われた」と話し、顔をほころばせた。
市長就任後は、「市政刷新」の手始めに、瀬戸内海国立公園の鷲羽山に計画されているエレベーター建設や大型事業、市立4年制大学の見直しに着手するという。