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2008年04月27日(日) 00時00分

元EXILE清木場が初のソロ武道館公演朝日新聞

 EXILEの元ボーカルで歌手清木場俊介(きよきば・しゅんすけ=28)が26日、ソロに転向して初の武道館公演を行った。3月5日にスタートした全国ツアーのファイナルで、同所の公演は2日目で約8500人を集めた。

 「きぃ〜よぉきぃばぁ〜」。ファン1人1人が声と気持ちを1つにした。「この願いをかなえるためにがむしゃらに走り続けてきた。達成することができて、今はとても感慨深くうれしく思います」とストレートに感情を表現したロックからバラードまで23曲の熱唱でファンに応えた。

 EXILEのSHUNとしては04年に2度、あこがれの武道館に立っている。06年に理想の音楽スタイルを求め、ソロに転向した際、「ロックの聖地でライブをすることが目標」と、再び武道館に立つ日を夢見た。それから2年かけてたどり着いた夢舞台だった。

 25日には都内の自宅から電車を乗り継いで武道館へ向かった。「EXILE時代だって最初は売れなくて電車移動だった。その気持ちを忘れないように。いつまでも、自分の足で立ち続けたいから」。SHUNから清木場へ。名前は変わっても、歌への思いは熱い。「これからも自分の道を進んでいきます。清木場をよろしくお願いします」。

 脱退はしたが、今もリーダーHIRO(38)が社長を務める事務所「LDH」に所属する。SHUNの歌声を失ったのをバネに人気のピークを迎えようとしているEXILEと、巣立ち夢をかなえた清木場。どちらも理想を求め歩み続ける放浪者=EXILEだ。

http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200804270021.html