生体腎移植を目的としたフィリピンでの腎臓提供をめぐり、マニラ近郊のスラム街で腎臓売買の聞き取り調査をした岡山大大学院の粟屋剛教授(生命倫理)らは、謝礼を受け取って腎臓を提供したドナー311人のうち15人が、移植患者(レシピエント)は日本人だったと回答した、との調査結果を公表した。
調査は昨年5月から今月まで実施。謝礼の平均額は約12万500ペソ(約29万9千円)で、最高は38万5千ペソ(約95万5千円)、最低は1万5千ペソ(約3万7千円)だった。提供を受けた外国人はアラブ系が94人と最多で、次いで中国人の16人という。