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2008年04月25日(金) 00時00分

「白ロム」携帯を輸出容疑、会社幹部に逮捕状朝日新聞

 電話番号情報などが記録されたICチップを抜いた「白ロム」と呼ばれる状態の携帯電話端末の不正取引をめぐる事件で、広島県警は、大量の白ロムを海外に輸出していた東京都内の貿易会社を特定し、不正な取引を主導していたとみられる同社幹部の中国籍の男(29)に対し、盗品等有償譲り受け容疑で逮捕状を取った。近く同社を強制捜査する方針。

 調べでは、盗品と知りながら、東京都練馬区の元中古携帯電話販売会社社長、佐藤智明被告(38)=盗品等有償譲り受け容疑などで起訴=から約3万台の携帯端末を購入し、香港などへ輸出していた疑いがもたれている。

 男は佐藤被告から白ロムを1台約1千円で買い取り、中国の業者へ2倍の値段で譲渡。これまで数千万円の利益を得ていたとみられる。

 携帯端末は通常、特定のICチップでしか使えないように設定されているが、輸出する際に別のチップを入れても使えるように改造されていた。白ロムの不正取引に絡んで、県警はこれまで9人を詐欺容疑や盗品等有償譲り受け容疑などで逮捕している。

http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200804240100.html