二十五日午後一時ごろ、東京都千代田区有楽町、ホテル「ザ・ペニンシュラ東京」で、十階客室から異臭がすると一一〇番があった。
警視庁丸の内署と東京消防庁が調べた結果、一〇一九号室で硫化水素が発生したのを確認。浴室で四十代の男性が倒れていた。男性は病院に運ばれたが意識不明の重体。
部屋は施錠され、浴室にはトイレ用洗剤と入浴剤があったことから、男性が、混合して硫化水素を発生させ自殺を図ったとみられる。
ホテルの八階から十一階の客十七人が一時避難したが、巻き込まれてけがをした人はいなかった。ホテルはJR有楽町駅近くのオフィス街の一角にあり、消防車やパトカーなどが集まり一時、騒然とした。
同ホテルは、香港を本拠地にアジアや米国で高級ホテルを展開するペニンシュラグループの一つとして、日本では初めて昨年九月にオープンした。