長野市は聖火リレーの混乱に備え、26日に「危機警戒本部」(本部長=徳竹一吉・危機管理防災監)を設置する。
海外のリレーで混乱が起きたうえ、市に「硫化水素をまく」といった妨害を予告するメールが10通前後寄せられたため、「市民の生命、身体を脅かす恐れがある」と判断した。3段階の警戒水準のうち、上から2番目の「レベル2」とする。
すでに、リレーコースに近い学校の校庭や公園など16か所を、避難場所に使えるように確保。当日は危機管理防災課職員ら20人が本部に詰め、万一異臭騒ぎなどがあったら、沿道の観客や住民を退避させる方針。
天災や個人情報流出などを想定して昨年3月に策定した「市危機管理指針」に基づく。リレーの混乱などは「指針の想定外」だが、「全庁的に対応する必要がある」(徳竹危機管理防災監)として、初めての本部設置に踏み切る。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/national/news/20080424-OYT1T00889.htm