2008年04月24日(木) 20時25分
<ガソリン>暫定税率復活で最高値更新へ 160円超も(毎日新聞)
ガソリンにかかる暫定税率が5月1日にも復活するのに伴い、レギュラーガソリンの小売価格は30円近く値上がりし、全国平均で過去最高値の1リットル=155.5円(昨年12月10日)を突破する見通しだ。1リットル当たり25.1円の暫定税率分に加え、最近の原油高騰による調達コストの増加分が上乗せされるため。1リットル=160円台に乗せる可能性もあり、消費者の負担感は一気に重くなる。
ガソリン税は製油所から出荷された時点で課税されるため、ガソリンスタンドが4月中に仕入れた在庫分には暫定税率がかからない。このため、値上げが浸透するには一定の時間がかかるが、在庫の減少に伴い暫定税率分が小売価格に反映され、ゴールデンウイーク後には1リットル=160円を超えるスタンドが出てくるとみられる。
石油情報センターによると、4月21日の小売価格は全国平均で1リットル=130.6円。暫定税率の失効で3月31日の152.9円から22.3円値下がりし、昨年4月以来の低水準になった。
しかし、政府・与党は30日に暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案を衆院で再可決する方針で、法案が成立すれば5月1日にも25.1円の暫定税率分が上乗せされる。さらに、原油価格が1バレル=120ドル近くまで高騰していることから、石油元売り各社の調達コストが上昇しており、暫定税率分とは別に5月から3円以上の卸値引き上げを検討している。
4月に入って大幅に安くなったガソリン価格が、今度は一気に30円近くも値上がりすることで、ガソリンスタンドの店頭などが混乱する事態も予想される。【谷川貴史】
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