前回お話しましたDoS攻撃の一種です。大勢の人々が同時に特定のサイトを閲覧して更新を何度も何度も行い、サーバに負荷をかける嫌がらせのことですワン。
攻撃を英語にして、F5アタックとも呼ばれます。一応、読みは「えふふぁいぶ」としましたが、「えふご」という人もたくさんいて、どちらでも通じます。
インターネットエクスプローラーやファイアフォックスなどのウェブブラウザでは、キーボードの「F5」キーがサイトを更新するキーとして割り当てられています。このF5キーを何度も押して更新し攻撃するので、この呼び名が付いたというわけです。F5というのはキーボードの一番上の列に並んでいるF1から始まるキーのF5のことで、Fキーと5キーを同時押しするわけではありませんワン。
サイトの更新を行うと、そのページに表示されている画像や文章などのデータが再読み込みされます。これを大勢の人間が同時にやると、最悪の場合はサーバがダウンしてサイトが表示されなくなるのです。ウェブブラウザさえあればできるので、初心者がわけもわからず攻撃に加担するように巻き込まれることもありますワン。ただし、近頃は回線もサーバも性能が向上しているので、ちょっとやそっとの人数ではサーバダウンにまでいたらないという話です。かなりの人を集めても、せいぜいサイトの読み込みが少し重くなる程度だとか。
また、F5攻撃は、そのサイトを運営する団体、企業などへの抗議行動として行われることも多いです。国内だけでなく、国をまたいで攻撃が行われることもありますワン。