2008年04月22日(火) 12時00分
「風力発電で電力を100%自給」全米初の町(WIRED VISION)
米国のある町が、自分たちで消費する電力を補って余りある量のリニューアブル・エネルギー(持続的利用可能エネルギー)を生産する、米国初の自治体になると宣言している。
米Wind Capital Group社が運営する大規模な風力発電基地が4月18日(米国時間)に稼動を開始するおかげで、この市では年間1600万キロワット時の電力を生産できるようになる。同市のこれまでの消費電力は年間1300万キロワット時だ。
喜ばしいニュースだが、本当に驚きなのはこの町の所在地だ。名目上、100%風力発電で電力をまかなう米国初の町となる自治体があるのは、カリフォルニア州でもフロリダ州でもなければ、そうした沿岸部の近辺ですらない。
その都市があるのは、米国の縮図的性格を持ち、米国全体の動向を占う指標とされる、ミズーリ州だ。
人口1395人、平均所得2万8571ドルのロックポート市は、リニューアブル・エネルギーの未来をわれわれに垣間見せようとしている。
ロックポート市は、カンザスシティから北に約1時間、ミズーリ州北西端の、風力が最も強い地帯にある(下の地図のオレンジ色が散っている辺り)。
地元紙『Maryville Daily Forum』は、風力発電基地の建設と、市が導入予定の計測システム[市の住民に直接販売された電力量と、地域の電力協同組合が共有するシステムに行く電力量を計測する]に関する、最も包括的な記事を掲載している。
このプロジェクトに関するより詳しい経緯は、『St. Louis Post-Dispatch』紙の記事に紹介されている[出資企業によるリリースはこちら]。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080422-00000001-wvn-sci