記事登録
2008年04月22日(火) 12時03分

<光母子殺害>差し戻し控訴審で死刑毎日新聞

 山口県光市で99年に母子を殺害したとして、殺人罪などに問われた当時18歳の元少年(27)の差し戻し控訴審で、広島高裁は22日、無期懲役判決を破棄し、求刑通り死刑を言い渡した。

【関連特集】 光母子殺害事件

 差し戻し前の1、2審判決によると、元少年は99年4月14日、光市の会社員、本村洋さん(30)方で、妻の弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため首を絞めて殺害。傍らで泣き続けていた長女夕夏ちゃん(同11カ月)を床にたたきつけたうえ絞殺した。

 差し戻し前の1、2審では、事件当時少年であり▽前科がない▽発育途上にある▽不十分ながら反省の情が芽生えている−−ことなどから更生の可能性があると判断し、死刑を回避した。しかし、06年6月、最高裁は「無期懲役の量刑は甚だしく不当で、破棄しなければ著しく正義に反する」と原判決を破棄、審理を広島高裁に差し戻していた。最高裁が無期懲役判決を破棄・差し戻したのは3例目。

【関連写真特集】 光母子殺害事件
【関連記事】 光の母子殺害 少年を逮捕
【関連記事】 光の母子殺害、無期懲役を差し戻し 最高裁
【関連記事】 光の母子殺害 検察側の弁論要旨
【関連記事】 光の母子殺害 弁護側の弁論要旨

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080422-00000003-maiall-soci