2008年04月18日(金) 12時08分
暴風雨の首都圏、お出かけ前にこれをチェック!(オーマイニュース)
いま現在、この記事を書いている最中(18日午前)は、東京を中心とした首都圏で、強い風と雨が降っている。まさに「春の嵐」という状態だが、時折、雨がやむこともある。こんな日の外出は気が重い。
こんな日に私は「東京アメッシュ」というWebのサービスを使っている。このサービスでは、リアルタイムで東京とその周辺の雨の状況を地図上で見ることができる。
このサイトは、財団法人日本気象協会のホームページ内にあるのだが、実は、そのデータ提供は東京都下水道局なのだ。
雨が降ると、都市部の場合、その水のほとんどが下水道に流れ込む。つまり大雨が降ると、その地域の下水があふれることがある。そのため、下水道局は、雨の様子をリアルタイムで知っておき、下水があふれる前にその兆候をつかみ、迅速に対策を講じる必要がある。
そこで、下水道局がこういうデータをリアルタイムに収集できる仕組みを作るのに協力している、というわけだ。
同サイトの説明によれば、この仕組みは、レーダーの情報を元にして、レーダーの反射波のうち、雨のみに反応する部分を抽出し、表示させているそうだ。
レーダーは、都内では港区、稲城市の2カ所にあり、神奈川県などの近隣自治体からもリアルタイムにデータをもらって表示しているという。
また、下水道局が各地に置いた雨量計からのデータも参考にしているそうだ。
観測データは最小で250メートル×250メートルのメッシュデータ(網の目に区切ったデータ)として、地図上に表示できるようになっている。これが、刻々と時間とともに変化し、私たちが見ることのできる「雨の地図」となる。この地図には、雨の量も表示され、強い雨ほど濃い色で表示がされるようになっている。
■慣れてくると、自分で予測もできるように
サービス名には「東京」と名前がついているが、その観測エリアは、神奈川県の西の端を除いたほとんどすべての地域、埼玉県の東京に隣接した約3分の2の地域、千葉県のほぼ半分の地域をカバーしている(これらの近隣地域は500メートルメッシュとなる)。また、これより遠い地域でも、レーダーの電波の届く地域であれば、静岡県などの雨の状況も見ることができる(さらに遠くなると、1000メートルメッシュとなる)。
過去2時間前からの雨の動きをアニメーションのように見られる機能もあるため、これを見ると、降雨地域がどのように動いていくかなどを見ることができる。慣れてくると、「次はどこに強い雨が降りそうか」などの予測もできるようになる。なお、この情報は携帯電話のWebでも見ることができる。
例えば、都内を動くタクシーの運転手さんであれば、タクシー内でこの情報をリアルタイムでつかむことによって、「次はどこに行けばいいお客さんがたくさんいるか?」などを調べるツールとして活用できるかもしれない。
また、「いま降っている雨は通り雨らしいけど、いつごろやむのか?」などの予測をつけられる可能性もある。
携帯、あるいはPCとモバイルの環境を片手にこんな雨の日の東京の街を歩くのも、面白いかもしれません。いや、見たら行きたくなくなるか……。
(記者:三田 典玄)
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