樹脂製サンダルを履いた子どもらがエスカレーターのすき間に足の指を巻き込まれる事故が昨年6−11月に少なくとも33件あったことが分かり、経済産業省は18日、主力メーカーの米クロックス社に、サンダルの構造・材質の改善や、消費者への注意喚起を要請した。
経産省所管の製品評価技術基盤機構(NITE)がクロックスを含む7社の製品で実験を行った結果、「樹脂製サンダルは、柔らかく伸びやすい性質から、巻き込まれる事故が起きやすい」との結果が得られ、同省が行政指導に踏み切った。
クロックス製サンダルは2007年に国内で約390万足販売されたヒット商品。他にも10社程度が類似品を扱い、計500万−600万足が販売されたとみられる。経産省は他社にも改善策を求めていく方針だ。
(共同)