2008年04月17日(木) 02時31分
<ネット有害情報>業界団体が削除強化方針 中小業者相談も(毎日新聞)
プロバイダー(ネット接続業者)や電話会社など電気通信事業者295社が加盟する業界団体「テレコムサービス協会」は16日、自殺サイトや闇サイトなどインターネットの違法・有害情報の削除を強化する方針を明らかにした。ネット上にあふれる違法情報は、プロバイダーの判断で削除できるが、業界団体に加盟しない中小業者が判断に迷い、野放しとなるケースが多かった。同協会は4月末をめどに、非加盟の中小業者からの相談にも応じる方針で、業界を挙げて自主的な削除に取り組む。
インターネットや携帯電話の掲示板などでプライバシーが侵害されたり、児童ポルノや違法な薬物の売買勧誘などが掲載された場合、プロバイダーが書き込みを削除できる「プロバイダー責任法」が02年5月に施行され、業界団体は有害情報を削除するガイドラインを定めている。しかし、中高校生が他人を中傷する「学校裏サイト」などが新たに社会問題化。プロバイダーが「有害か否か、削除すべきか否か」など、判断に迷うケースが増えている。
このため同協会を中心に、業界4団体が弁護士らを交えて削除すべきかどうかを判断し、加盟社にアドバイスする「違法・有害情報相談センター」が今年1月末に発足した。今後は非加盟業者らへのアドバイスも始める。加盟各社からは、「回答を早くしてほしい」「具体的な対応策を教えてほしい」などの要望が出ている。同センターは4月末以降、闇サイトの削除などで迅速な対応をとる体制を整える。【川口雅浩】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080417-00000014-mai-soci