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2008年04月16日(水) 14時21分

<名古屋駅>周辺駐輪場有料化と放置禁止で迷惑自転車撃退毎日新聞

 名古屋市は来月1日、放置自転車全国ワースト1の名古屋駅地区(中村区)の半径500メートル内にある駐輪場を全面有料化する。同時に、ほぼ同じ範囲を即時撤去可能な放置禁止区域とし、有料化による乗り入れ抑制とセットで迷惑自転車撃退に乗り出す。同市によると、エリア全体の有料化は全国的にも珍しく、「ワースト1を返上したい」という。【影山哲也】

 内閣府が05年に実施した調査によると、名古屋駅から半径500メートル内に放置されていた自転車は3194台。同市は94年以降、市内の駅周辺で駐輪有料化を進め55駅にまで拡大したが、名駅地区は駐輪場の多さから料金精算機などの設置コストがかさむため、「なかなか手がつけられなかった」(自転車駐車対策室)という。

 だが、昨年1月の道路法施行令改正により、民間が道路占用許可を得て路上に駐輪場を造れるようになったことで実施のめどが立った。市が採用したのは約3700台だった駐輪スペースを5747台に増やした上で、駐車場業者に運営を委託する手法。業者は1日の実施に向け、駐輪装置と料金精算機の設置を進めている。

 名駅はJRや地下鉄、名鉄などが乗り入れる中核駅でありながら居住地とも隣接し、1日約9000台の自転車が周辺地区に乗り入れている。市は有料化効果で、乗り入れが駐輪スペースに近い6000台程度に減り、放置自転車を1000台以内に抑えられると見込んでいる。

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 16日朝、駐輪場定期利用者用の受付が始まった。正午までに業者に登録したのは約1100人。北区の自宅から30分かけて自転車通勤しているという男性会社員(34)は「料金がかさむのは痛いが、歩道上の二重、三重の駐輪は解消されると思う」と話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080416-00000054-mai-soci