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2008年04月12日(土) 07時50分

iGoogleをキャンバスに、六本木にアートカフェITmedia Biz.ID

 白い素っ気ないGoogleの画面。その“白いキャンバス”が、アーティストたちによって彩られるようになってきた。ギークの人たちだけでなく、もっと多くの普通の人たちへ。その先兵となるアーティストとコラボした「iGoogleアートカフェ」が六本木にオープンする。

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 Googleといえば、装飾も広告もなく“素っ気ない”インタフェースがもともとの特徴。そのシンプルさが、いわゆるギークな人たちから、当初高い支持を得ていたのはご存じの通り。

 「素っ気ないのもいいが、もう一工夫ないか?」

 こう話したのは、4月11日の「iGoogleアートカフェ」のプレスプレビューに登場したグーグルの村上憲郎社長だ。ITリテラシーの高い人たちは既にGoogleのユーザーだ。今後は、もっと普通の人たちの取り込みを狙うと話す。

 そのための取り組みの1つが、アーティストがデザインしたiGoogleのテーマ「アーティストiGoogle」だ。「日本のユーザーからのニーズが高かった」(岩村水樹マーケティング本部長)というように、世界のGoogleの中でも日本が先行したプロジェクトとなる。

 今回、これらアーティストiGoogleを“リアル”に堪能できるカフェ、「iGoogleアートカフェ」がオープンする。4月12日から24日までの期間限定で、場所は東京・六本木ヒルズ。店内には参加アーティストにちなんだグッズや作品を展示した「リアル・アーティストiGoogle」を配置し、隅研吾さん、日比野克彦さん、リリー・フランキーさんらによるトークイベントも実施する予定だ。

 「当初(iGoogle)はITリテラシーの高い方が使い始めた。しかし、最近は本当に普通の人たちに、広く使ってもらえるようになった。より広く多くの人々へ、親しみのあるしかも楽しい、そしてかっこいい、クールだと思ってもらえるよう、磨きをかけたい」と村上氏。

●「テーマ」で伸びたiGoogle

 iGoogleは、ユーザーが自由にカスタマイズ可能な“マイページ”だ。2005年に国内版がスタートして以来、iGoogleに追加可能なガジェット(時計やミニアプリケーションや最新ニュースなどのパーツ)は既に10万種類以上。ほかの人と共有可能なタブ機能の導入など、使いやすさにも気を配ってきた。

 そんなiGoogleが、「飛躍的に利用者数が伸びた」(岩村氏)のが、2007年夏の「テーマ」機能追加のタイミングだったという。

 シンプルで素っ気ない真っ白なGoogleの画面。それを逆手に取り、「真っ白な画面を白いキャンバスとして、自分の世界をアーティストに表現してもらう」(岩村氏)ことを狙ったのがアーティストiGoogleだ。

 「なるほどGoogleも素っ気ない画面から、変わってきたんだなぁと思ってもらえるのでは」(村上氏)。日本発となるGoogleのトライが始まった。

【関連キーワード】 iGoogle | Google | 六本木ヒルズ

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000005-zdn_b-sci