2008年04月12日(土) 11時01分
「靖国」上映中止:仙台弁護士会が声明「表現の自由尊重を」 /宮城(毎日新聞)
ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓(リイン)監督)の上映中止が東京や大阪の映画館で相次いだ問題で、仙台弁護士会(荒中(あらただし)会長)は11日会見し、「不当な圧力による上映中止という事態が生じないよう、関係機関に対し、表現の自由を最大限尊重するよう求める」などとする会長声明を発表した。
声明は同弁護士会の常議員会で賛成多数で採択。問題の発端とされる稲田朋美衆院議員(自民)が文化庁に要請し、上映前に国会議員向けの試写会を開催したことについて「表現行為に対する事前抑制につながる恐れがあり、検閲を禁止した憲法の趣旨に照らし合わせても慎重な配慮が求められる」と指摘。
さらに、試写会後、上映予定館周辺で街宣活動などがあり、上映自粛が相次いだことを受け、政府と国会に対し、試写会開催の経過とその後の経緯について調査を求めている。
同映画は今のところ、東北地方では山形、福島、盛岡、青森県八戸の4市の映画館「フォーラム」で上映する予定。【比嘉洋】
4月12日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000018-mailo-l04