auブランドの京セラ製携帯電話「W42K」のリチウムイオン電池パックの不具合で、KDDIと京セラは12日、神奈川県内で新たに2件の発煙、発熱事故が起きたと発表した。1件では男性が軽いやけどを負った。危険のあるパックのうち11日までに約13万個が未回収で、今後も事故が続く恐れがあり、対象機種の利用者に電子メールを送るなどして回収を急ぐ。
男性がやけどをした事故は4月8日で、古い電池パックのままの端末をズボンのポケットに入れていたところ、突然パックが熱くなり、腰に軽いやけどを負った。
両社は3月28日、電池パックが発火したり破裂したりした事故が13件あったと発表し、翌日から把握している利用者に交換用パックを発送し始めていた。男性にも、交換用パックが届いていたという。
このほか4月7日にも、別の男性が交換後の古いパックをカーペットに置いていたところ、パックから煙が出てカーペットが焦げた。
パックに傷やへこみが付く程度の力が加わると、その後の使用中にパック内部でショートが発生しやすくなる。交換対象のパックは約21万4千個で、11日までに回収できたのは約8万4千個。14日までに送り先を特定し、発送を終える見通しという。問い合わせは、京セラ(0120・600・924)。 アサヒ・コムトップへ
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