2008年04月12日(土) 01時15分
<振り込め詐欺>被害2億円か…愛知県警など6容疑者逮捕(毎日新聞)
民事裁判の取り下げ費用名目で現金をだまし取ったとして、愛知、秋田、滋賀など5県警の合同捜査本部は東京都やさいたま市などの無職の男6人を詐欺容疑で逮捕し、11日、名古屋地検に送検した。被害は05年7月以降、少なくとも34道県で約200件、約2億円に上るとみて裏付けを急ぐとともに、30代のリーダー格の男ら数人の逮捕状を取って行方を追っている。
逮捕されたのは▽東京都渋谷区笹塚、新堀太郎(26)▽さいたま市大宮区天沼町、大久保信之介(29)▽東京都台東区池之端、渡辺康二(33)▽同、福田敬久(26)▽住所不詳、大谷文平(22)▽同、下田憲(34)−−の6容疑者。渡辺、下田両容疑者以外は容疑を否認している。
調べでは、6人は昨年9月、「民事訴訟最終通告書」と題したはがきを愛知県田原市の女性会社員(28)に郵送。電話をかけてきた女性に対し、弁護士らを装って「裁判を取り下げるには供託金を支払ってください」と偽り、指定した銀行口座に現金計約88万円を振り込ませて詐取した疑い。
捜査員が9日、グループの拠点の東京都内のビルに踏み込むと、新堀容疑者らが弁護士になりすまして電話している最中だった。捜査本部は6万人分の名簿やプリンター6台、携帯電話約30台、全14ページのマニュアルを押収。マニュアルには「語尾を延ばさない。弁護士になりきれ」などと手口が詳細に記されていた。グループは被害者を信用させるため、架空の弁護士事務所を電話番号案内(104番)に登録していたという。
下田容疑者が別の振り込め詐欺事件で逮捕されたことから、グループが浮上した。【桜井平、加藤新市】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000004-mai-soci