2008年04月11日(金) 12時00分
10KBの巨大メモリ:写真で振り返る、データ・ストレージの歴史(WIRED VISION)
皆さんは、普段ポケットに入れて持ち歩いているデータの量について改めて考えてみたことがあるだろうか? こんなに大容量なのか!と驚くことは、まずないはずだ。
筆者のように、フロッピーディスクで起動する『Amiga』を少年時代にいじった記憶のある世代でさえ、『iPod』の160GBモデルや、テラバイト級のハードディスクを当たり前のものとして使っている。
だが、昔からこうだったわけではない。企業向けのIT監視サービスを提供するスウェーデンのPingdom社の公式ブログ『Royal』に、記憶装置に関するわれわれの記憶を掘り起こす、興味深い記事が掲載されている。
パンチカード(初めて使用されたのは、驚くなかれ、1725年のことだ)[Royalの記事によると、当時は織機の制御に使われていたという]に始まって、セレクトロン管(当時は技術の1つ1つにこうしたオリジナルの名前がつけられるのが一般的だった)[セレクトロン管は、RCA社が開発した1940年代の記憶装置。256から4096ビット、長さ25cm、直径7.6cmの真空管]。そして、巨大な磁気ドラム記憶装置——写真の右の装置の場合、毎分1万2500回転するが、その記憶容量はわずか10KBだ[IBM650のもので、長さ約41センチ。写真の左側の装置はUNIVACのメモリ]——に至るまで、このギャラリーでは記憶装置の歴史の節目節目を、写真を使って説明している。
この記事を読んでいる私の頭に浮かんだのは、今後、たとえば20年経った時に、われわれの技術が一体どこまで進んでいるのだろう、ということだった。
[Royal記事の写真のなかには、1980年のIBM3380用のハードディスクドライブ(2.52GB)の写真もある。冷蔵庫ほどの大きさで250キログラム、価格は8万1000ドルから14万2400ドル。なお、History of Computing Projectによる、年表方式でコンピューターの歴史を解説するサイトもある。]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080411-00000000-wvn-sci