映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止問題で、李(り)纓(いん)監督を支援するジャーナリストらが10日、東京・千代田区の参議院議員会館で記者会見を開いた。
同席した李監督は、先月12日に自民党衆院議員らの要求で試写会が行われた後に、上映が中止になったことを「理解しにくい。日本の国際的イメージにも影響を与えてしまうのではないか」と懸念を示した。
この問題を巡っては、先月27日の参院内閣委員会で自民党の有村治子参院議員が、作品の中心人物である刀匠の刈谷直治さん(90)(高知市)について「自らの映像の使用を承諾しておらず、削除を望んでいる」と述べていた。
李監督はこれについても「了解は得ていた」と語ったが、刈谷さんは10日、読売新聞の取材に「削除してほしいと頼んでいた」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080410-OYT1T00676.htm