2008年04月10日(木) 02時30分
<食品値上げ>4人世帯で月額4795円負担増 日本総研(毎日新聞)
相次ぐ食品などの値上げの影響を最大限に受けた場合、夫婦と子供2人の4人世帯で月額4795円の負担増になることが、民間シンクタンクの日本総合研究所(東京都千代田区)の試算で分かった。高齢夫婦世帯では3201円、若年単身世帯は1013円の負担増になる。日本総研は「賃金があまり上がらない現状では影響は小さくなく、ジワジワ家計を圧迫する恐れがある」と分析。各家庭は節約などの「生活防衛」を迫られそうだ。
試算は▽世帯主が45〜54歳の4人世帯(年収約750万円)▽夫65歳以上、妻60歳以上の2人世帯(同約270万円)▽34歳以下の単身世帯(同約370万円)の3パターンで実施。総務省の家計調査に基づき、07年と同じ買い物や電気・ガスなどを使用するとして4〜6月の平均額を算出した。
4人世帯では、牛乳やパンなどの食品の値上げ分として4429円、電気・ガス代の値上げ分915円など計6520円の影響を見込む。携帯電話の通話料やデジタル機器の値下がり分などを差し引いて算出した。試算は今後、暫定税率が復活してガソリンが再値上がりすると仮定して算出したが、マイカーを持たない世帯を考慮して平均値を求めたため影響は小さかった。
3パターンのうち、影響の大きさを、支出額に占める負担増加額の割合でみると、高齢夫婦世帯が最も大きく1.3%。次いで4人世帯(1.2%)、単身世帯(0.6%)の順だった。小方尚子主任研究員は「高齢夫婦世帯は在宅時間が長いので光熱費がかかり、食費にお金をかける傾向があるため」と分析している。【遠藤和行】
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