映画「靖国 YASUKUNI」の
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリー。相次ぐ上映中止に加え、シーンの削除になれば作品そのものの成立を左右する事態となり、表現活動と政治との関係が新たな問題として浮上している。
有村議員によると、刈谷さんには三月末、電話で事情を聴いた。これに対し、李監督は「(削除の希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と話している。
李監督によると、映画は完成後、夫妻に見てもらった。「奥さまは刈谷さんの刀の世界がよく分かっていない面があり(映画の内容に)ショックを受けていたが、説明し二人とも納得してくれた」という。
その後、今年二月ごろ、夫妻が「この映画は反日」と聞かされ非常に不安がっていると知り、映画の意味をあらためて説明。最終的には「どこでも上映してください」と了承を得たとしている。
李監督は「ドキュメンタリーで大切なのは人間関係だ」と述べ、撮影の過程で十分話し合った点を強調した。