京都大(京都市)は8日、世界最大級の動画投稿サイト「ユーチューブ」で、授業映像などの公開を始めた、と発表した。3月上旬から順次開始されており、現時点で約200の映像が見られる。サイトを運営するグーグルによると、ユーチューブで授業などを公開する提携大学は国内3例目で、国公立大では初めて。
05年から教材のウェブ公開を進める京大のプロジェクトの一環。ユーチューブとの提携に伴い、一般からの投稿の場合は10分以内の配信となる制限時間がなく、長時間の講義も聴ける。ほかに、臓器移植の様子や地震の揺れのシミュレーション映像も公開。NTTドコモの携帯電話からも接続でき、プロジェクトのホームページでも見られる。
京大学術情報メディアセンターの土佐尚子教授は「今後さらに映像を増やし、開かれた知をめざしたい」と話す。 アサヒ・コムトップへ