2008年04月07日(月) 13時48分
おかわり自由コーヒー、リン酸塩で増量疑惑 もっとも危険なのはロイホ(MyNewsJapan)
ファミレスや漫画喫茶などで、飲み放題のドリンクバーは定番になってきている。採算がとれるのかと思っていたら、『食品のカラクリ』(宝島社)で「コーヒー豆から何百杯もしぼりだす 魔法のテクニックでおかわり自由」という記事を見つけた。
それによると、食品添加物のリン酸塩をコーヒー粉に混ぜると、抽出増量作用でコーヒーが何倍もできるという。だが、コーヒーの苦味と香りがなくなるので、そのかわりに、新たな添加物としてコーヒー香料として、合成香料などを加えるとあった。この添加物のおかげで、通常の3倍もの抽出が可能な添加物でおかわりOKとなるカラクリだ。
さっそく、サイゼリア、すかいらーく、ジョナサン、デニーズ、ロイヤルホスト各社にFAXでこの質問をぶつけてみた。質問は、コーヒー豆1kgからとれる量、食品添加物・リン酸塩・コーヒー香料使用の有無、抽出後から廃棄までの時間など。
5社のうち、ロイヤルホストのみ回答拒否だった。回答すらできないということは、こちらとしては、やましいことがあると判断するしかない。その他の各社の回答は、以下である。
コーヒー豆1kgからとれる量は、デニーズ「75gで12杯」、ジョナサン「一杯ごとの挽き立て」、すかいらーく(ガスト)「140〜150杯」、サイゼリア「100杯」。
食品添加物・リン酸塩・コーヒー香料使用の有無について、デニーズ、ジョナサン、すかいらーく(ガスト)、サイゼリアともにすべて使用していないとの回答だった。
抽出後から廃棄までの時間は、デニーズ「30分」、ジョナサン、すかいらーく(ガスト)、サイゼリアともに、一杯ごとに挽き立て後、廃棄だった。
回答を見ていて気になったことは、すかいらーくの回答に「多くの業態がある中で、一番店舗数が多い業態ガストについてお答えします。」とあったこと。こう記載されると、すかいらーく、バーミヤン等はどうなのかが気になってくる。
いずれも似たような回答だった。一杯ごとに挽き立て後、廃棄しているほうがよいので、その点ではデニーズは劣る。お客様相談室での電話回答を含めて、5社のうちではジョナサンが公開度は高いと感じた。
デニーズとロイヤルホストの対応には気になる点が残った。
ロイヤルホストに電話をしたとき、全国で組織が違ってくるので回答する場合、ロイヤル関東での回答になると言われた。「それでもいいです」と答え、広報あてに質問を送った。期日を過ぎても回答がこなかったので、電話をしたところ、折り返し「今回は検討した結果、受けられません」となった。
ファミレス各社にお願いしていること、各社から回答もいただいていることも伝えている上での回答拒否である。こういう姿勢の企業のコーヒーは飲みたいとは思わない。
デニーズも期日を過ぎても回答がもらえなかったので、電話を入れてみたところ、まわされまわされた。教えてもらった担当者名あてに電話をかけていたが、ずっと行き違いになるので、「ご回答が難しいようでしたら、その旨、お知らせいただければと存じます。」とFAXにて再度お願いした。
その後、電話しても連絡がつかないので、3月18日電話に出た人に、「何度も連絡しているが、連絡がいただけないので、回答拒否ということでいいでしょうか?」と伝え、今日中に連絡がない場合は、そのように受け取ると伝えたところ、企画室コミュニケーションの山瀬さんから電話が入った。
商品部にわたしが送ったことが問題だと指摘された。いつまでならお願いできるか聞いたら、回答できるかわからないという。「では、21日金曜日まで待ちます」と伝えて電話を切った。そのときに質問FAXを送っていないから、担当者がそのままにしていたのだろう。
21日に回答が届いた回答には、社内不備のお詫びと一緒に、「ダイレクトでFAXは宛先がない場合、社内で廃棄となることがあります。又、ご依頼についてご対応出来ないことがございます。ご了承下さいませ。」とあった。
1度目は、商品部のFAXでいいということで送信した。2度目には、担当者と言われた人あてに送っている。デニーズは社内対応の悪さが目立った。
(山中登志子)
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