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2008年04月04日(金) 21時36分

ガソリン価格 さらに7・9円値下げ 週末需要に元売り警戒感産経新聞

 石油情報センターが4日まとめたレギュラーガソリン小売価格の臨時調査によると、3日の全国平均は1リットル=134・3円となり、1日調査に比べ7・9円下がった。3月末時点の平均価格と比べると、値下げ幅は18・6円となり、暫定税率失効による減税効果が鮮明になった。失効後、初の週末を迎え、石油元売り各社や全国のガソリンスタンド(GS)は初日以上の混乱に備え、再び臨戦態勢に入っている。

 地域別の値下げ幅(3月末比)は北海道の23・2円が最も大きく、中国地方の20・8円、東北の20・6円と続く。これに対して、関東は17・9円、近畿は19・1円にとどまった。原油価格の高騰に伴い、4月の卸価格の原価部分は値上げとなっており、「値下げ余力は底に近づきつつある」(石油情報センター)とみられる。

 一方、石油元売り会社は、多くの一般ドライバーが給油を行う週末に向け、警戒感を強めている。通常、週末は平日に比べ「1・5〜1・6倍の需要がある」(元売り大手)が、今週末の需要は「正直、どうなるか分からない」という。

 GSからの注文は、昨年の同時期に比べて50%程度多い日があるなど高水準で、想定以上に需要が伸びれば、配送に支障をきたす恐れもある。ただ、GSの値下げが進み、価格が横並びになってきていることで、「顧客が分散化する可能性が高い」(都内GS店長)との見方も出ている。

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