キャミソールの胸パッド裏に、大麻の種子1千粒——。中部空港税関支署は4日、オランダで買った大麻の種子を密輸入しようとしたとして、愛知県新城市作手保永、無職長町岐一郎(32)と妻紀子(34)の両被告=いずれも大麻取締法違反の罪で起訴=を関税法違反(無許可輸入未遂罪)容疑で名古屋地検豊橋支部に告発した。
大麻の種子は小さな袋に入れ、キャミソールの内側に入れる胸パッドの裏に張り付けられていた=愛知県常滑市の中部空港税関支署
調べによると、2人は2月14日朝、中部空港に到着。機内に預けたスーツケースのにおいに麻薬探知犬が反応した。同署が2人を調べたところ、服の上から紀子被告を触った女性検査官が、胸に硬いものがあるのに気づいた。「これは何ですか」と問うと、観念したように左右の胸パッドを取り出して見せた。
パッドの裏には、大麻の種子(直径約1ミリ)が十数粒ずつ入った袋が各18枚、セロハンテープで張ってあった。
オランダで大麻は合法化されており、2人はガイドブックなどで調べた店を訪ね、約40万円で種子を仕入れたという。国内販売や一部は栽培するつもりだったらしい。
2人は2月14日夜、自宅に大麻草を隠し持っていた疑いで、新城署などに現行犯逮捕された。 アサヒ・コムトップへ
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