ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映が次々と中止される中、大阪市淀川区の映画館「第七芸術劇場」が予定通り5月に上映することが3日、分かった。
配給会社によると、現在第七芸術劇場を含む全国の10数館で上映を検討しているが、上映決定が明らかになったのは初めて。
「靖国」をめぐっては、異例の国会議員向け試写会が開催されたほか、一部の政治団体が上映中止を働き掛ける動きを見せている。これまでに東京や大阪などの映画館が上映中止を決めた。
第七芸術劇場は地元商店主らが出資する96席の映画館。上映をやめないよう求めるメールや電話などが寄せられているという。
松村厚支配人(46)は「庶民と深く結びついている映画館は、作品を見て考え、議論のきっかけになる場所。上映を求める声があるので、それに応えたい」と話している。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080403-OHT1T00147.htm