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2008年04月02日(水) 08時02分

暫定税率切れ ガソリン スタンド対応で明暗産経新聞

 揮発油(ガソリン)税の暫定税率(1リットル当たり25・1円)が失効したのを受け1日、全国の製油所で「値下げガソリン」の出荷が一斉に始まった。この日、いち早く値引きしたガソリンスタンド(GS)に客が殺到する一方、在庫が切れるまで様子見を決めたGSでは閑古鳥が鳴くなど明暗が分かれたが、石油元売り会社によると、大きな混乱はなかったとしている。全国的に値下げの足並みがそろうのは課税分の在庫ガソリンがなくなるまでで、1週間ほどかかるという。

 都内激戦区の一つといわれる環状8号線沿線の東燃ゼネラル石油系列店(世田谷区)。1日午前0時20分にレギュラー価格を前日比19円安の125円に下げたところ、直後から車が列をなした。ただガソリンは出荷時に課税されるため、3月の在庫分は安くならない。このため、当面値下げを見送るGSも多い。

 新日本石油の系列店(港区)は、軽油は1リットル=118円と19円値下げしたが、レギュラーガソリンは1リットル=155円に据えおいた。同店マネジャーは「店頭在庫がなくなる4日ごろには値下げできる」と説明。個人の固定客が8割を占めるため、給油のつど説明し、理解を求めているという。

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