2008年04月01日(火) 11時44分
「中国版・東国原知事」奮闘す、特産スッポン大宣伝(サーチナ・中国情報局)
31日付中国新聞社電によると、浙江省湖州市長興県のトップ、同県共産党委員会の劉国富書記が同日、北京市内の魚釣台国賓館で、同県特産の「有機スッポン」の宣伝活動を行った。
劉書記によると、同県では2006年に国家の「有機転換産品認証書」も受けた「スッポン界の貴族」を生産。ブランド名は「忘不了(ワン・ブー・リァオ)」で、劉書記が披露した「絶品」(写真)に育てあげるまで、7−8年の期間が必要という。
ちなみに「すっぽん」は口語で「王八(ワン・バー)」と呼ばれるが、イントネーションが異なるだけの「忘八(ワン・バー)」という言葉は、「礼、義、廉、恥、孝、弟、忠、信」という8つの徳目を忘れることを指す。人をののしる際にも「忘八蛋(ワン・バー・ダン=ならず者=)」あるいは「王八蛋(同)」という言葉をよく使う。長興県はスッポンの通称の逆手をとって、ブランド名を「忘不了(忘れられない)」とした。
同県のスッポン飼育場の面積は約100ヘクタールで、うち「忘不了」は約30ヘクタールで飼育しているという。
中国では、特産品を売り込もうと奔走する地方の行政トップも少なくない。いわば、中国版・東国原宮崎県知事だ。日本の地方自治体トップには選挙という「洗礼」があるが、中国では共産党上部の成績考課がある。いずれにしろ、住民の生活をどれだけ向上させたかが評価の重要なポイントになるだけに、地方のトップも懸命だ。(編集担当:如月隼人)
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