2008年03月27日(木) 16時51分
岡山突き落とし 少年を送検 「ナイフ使うか迷った」(毎日新聞)
JR岡山駅で25日夜、ホームにいた岡山県職員の假谷(かりや)国明さん(38)が突き落とされ、普通電車にはねられ死亡した事件で、殺人容疑で逮捕された少年(18)=大阪府大東市=が岡山県警の調べに、「人を殺すかどうか迷っていた」と供述していることが分かった。少年は岡山駅に着いて約4時間後に事件を起こしており、県警は少年が当初、ナイフで事件を起こそうとしたが怖くてできず、結局、ホームから人を突き落とすことにした可能性があるとみて詳しい動機などを追及する。
調べでは、少年は「誰か人を刺してやろう」と思い、自宅から持ち出した果物ナイフ(刃渡り約12センチ)を入れたバッグを持って25日午後7時ごろ、岡山駅に到着。駅西口周辺を歩き回るなどした後、再び構内に入り、同11時5分ごろ、ホームにいた假谷さんに背後から近づき、無言のまま両手で突き飛ばした。
少年は進学希望を持ちながら、経済的な事情で断念したことを家出の理由の一つとして供述していた。約4時間後に事件を起こしていることから、県警は、この間に少年がナイフを携帯しながらも事件を起こすことをためらい、最終的に突き落とす方法に変えたのではないかとみている。
少年は岡山駅に来たことについて、「大阪を離れたいと思い、行く当ても確認せずに電車に乗った」と供述しているという。
岡山西署は27日午前、少年を殺人容疑で岡山地検に送検した。報道陣約30人が待ち構える中、少年が乗った白のワンボックスカータイプの護送車が地検に入った。【石川勝義、石戸諭、松井豊】
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