記事登録
2008年03月26日(水) 18時00分

子供のオンライン保護に乗り出すグーグル--安全ガイドのビデオを公開CNET Japan

 Googleが初めて公式に、保護者との関係構築に乗り出す。

 Googleは米国時間3月25日、子供のオンラインと安全性のための保護者向けのガイド「Family Safety Guide」を発表した。Googleはまた、メディアに認知改善を促すNPOのCommon Sense Mediaと組んで、「A common sense approach to Internet safety(インターネットセーフティへの常識的アプローチ)」というタイトルのオンラインビデオを作製したことも明らかにしている。このビデオはYou Tube、それにComcast、Time Warner Cable、Cox(いずれもCommon Sense Mediaのパートナー企業)の各ビデオオンデマンドサービスでも提供される。

 もちろん、Googleは以前から保護者向けの技術と情報を提供している。たとえば、「Safe Search」では、子供に不適切な素材をフィルタリングして検索結果に表示するものだ。子供に安全なウェブサイトをリストしたディレクトリリストもある。だがこれまでGoogleは、Yahoo、AOL、Microsoftなどのライバルが提供する子供向けの安全に関するアイデア集のように、情報を一箇所に集めたサービスを持っていなかった。啓蒙的なビデオは、そんなグーグルにとって大きな意思表示となるだろう(Googleはこれに関する情報をブログで25日に公開している)。

 このビデオはかなり基本的なもので、「パスワードを漏らしてはいけない」などのコツを伝えている。だが、Googleの人気を考えると、ビデオはオンラインの安全性とリテラシーについて、かなりの規模のユーザーを啓蒙することができるだろう。また、Googleの各種サービスへのトラフィック増加も期待できそうだ。ビデオでは、写真共有サービス「Picasa」やチャットサービス「Gchat」などのGoogleサービスにおけるプライバシーコントロール機能を紹介しているからだ。


この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。

関連記事
グーグル投資家、株主総会で検閲や人権問題を票決へ--2007年に続いて - 2008/03/26 11:55
「Android」搭載端末、早くも2008年秋には登場か?--グーグル幹部が発言 - 2008/03/25 11:04
グーグル、「Wi-Fi on steroids」関連計画を発表--ホワイトスペース利用で新たな動き - 2008/03/25 11:14
グーグルの700MHz周波数帯入札の敗北は実際には勝利だった? - 2008/03/24 11:58
グーグル、ホワイトスペース周波数帯のネットワーク利用に意欲的 - 2008/03/24 09:39
欧州でグーグルの「Gmail」商標登録申請、不服申し立てを再び却下 - 2008/03/21 19:24
グーグルの2月の検索市場シェア、米国内で増加も世界では減少 - 2008/03/21 17:07

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000012-cnet-sci