2008年03月26日(水) 08時08分
電車進入、男性突き落とす…18歳逮捕「誰でもよかった」(読売新聞)
25日午後11時5分ごろ、岡山市駅元町のJR岡山駅・山陽線下りの2番線ホームで、電車を待っていた岡山県倉敷市笹沖、県職員假谷(かりや)国明さん(38)が男に背中を押され、約1・5メートル下の線路に転落、直後に入ってきた瀬戸発岡山止まりの普通電車(4両)にはねられた。
巡回中の県警鉄道警察隊員が、電車の警笛に気づいて駆けつけ、ホームにいた大阪府大東市の少年(18)が「突き落とした」と認めたため、殺人未遂の現行犯で逮捕した。
假谷さんは病院に運ばれたが、全身を強く打っており、約5時間後に出血性ショックで死亡した。少年は果物ナイフを隠し持っており、「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」と供述している。県警は容疑を殺人に切り替えて調べている。
調べでは、少年は今月、大阪府立高校を卒業したが、就職が決まらず、仕事を探していた。25日午前8時半ごろまで自宅にいたが、同日午後7時ごろ、山陽線で岡山駅に到着した。黒色ショルダーバッグに果物ナイフ(刃渡り12センチ)を隠していた。
「人を刺してやろう」と、いったん駅の外に出て、周辺をうろついたが、決心がつかず、1区間140円の切符を買って駅構内に入ったらしい。
少年は同日夕になっても帰宅せず、父親が同日夜、大阪府警四條畷(しじょうなわて)署に捜索願を出していた。逮捕された当時、少年の所持金は3560円で、抵抗するそぶりはなかったという。
少年は假谷さんの左斜め後ろから近づいて背中を押したという。
2番線ホーム付近は当時、帰宅する会社員ら約100人で混雑していた。
假谷さんは、2番線ホームの一番前で電車待ちをしていたという。同僚によると、4月1日の人事異動に向けて業務整理を行い、午後9時半から同10時ごろに退庁。午後11時9分発の福山行きの電車で帰宅しようとしていたとみられる。
少年とは面識がなかったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000005-yom-soci