2008年03月25日(火) 21時16分
NYで競売の大日如来座像、落札は「真如苑」(読売新聞)
米ニューヨークでの競売で、鎌倉彫刻の巨匠運慶の作と見られる大日如来座像が約14億円で落札された件で、宗教法人真如苑(総本部・東京都立川市)は25日、文部科学省内で記者会見し、百貨店大手の三越に落札を依頼し、入手していたことを明らかにした。
将来は立川市などに入手している土地の一角に施設を設けて安置し、一般にも公開する構想だが、当面5年間は公的機関に寄託し、調査や展示に応じるという。
真如苑は1936年立教の密教系教団で、国内の信者は約85万人。報道で競売を知り、密教で重んじる大日如来像で、開祖が運慶に強い思いを持っていた「仏縁」から、入手に乗り出した。日本美術の競売では史上最高額で競り落としたが、用意していた額は「おのずから限度があり、息が切れ、海外に流出してしまう直前だった」という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080325-00000056-yom-soci