2008年03月20日(木) 07時50分

土浦で男性刺殺　付近に不審なマウンテンバイク（産経新聞）

　１９日午前９時２０分ごろ、茨城県土浦市中村南の無職、三浦芳一さん（７２）方の玄関先で、三浦さんが血を流して倒れているのを同居する次女（３４）が発見し、１１９番通報した。三浦さんは病院に運ばれたが間もなく死亡。首に刃物のようなもので刺された痕があったことなどから、県警捜査１課は殺人事件と断定、土浦署に捜査本部を設置した。現場付近では不審な自転車が確認されており、捜査本部は関連を調べている。

　調べでは、三浦さんは玄関前で車庫の方に頭を向けあおむけに倒れていた。首の左あご付近に長さ約５センチの刺し傷があり、大量の血が流れていた。救急隊員が駆けつけた際にはすでに心肺停止状態だった。ズボンのポケットには現金約１万円入りの財布が残されていた。

　三浦さんは次女と妻（６０）の３人暮らし。２階の自室で寝ていた次女が「助けてくれ」という男性の叫び声を聞いて玄関先に駆けつけたところ、三浦さんが倒れていた。三浦さんは午前８時ごろ、妻を仕事先のスーパーに車で送ったのが最後に確認されている。次女が駆けつけた際、玄関の鍵はかかったままだったという。

　玄関前の路地には青っぽいマウンテンバイクが放置されていた。近所の主婦は「裏側の方にスーパーがあるので誰でも通る路地で、普段は自転車などは放置されていない」という。捜査本部は犯人が乗り捨てた自転車の可能性もあるとみて、慎重に調べを進めている。

　現場はＪＲ常磐線荒川沖駅から北へ約１・５キロの住宅地。近所の住民は「三浦さんは体が大きく、おとなしい性格の人。穏やかで人望もあったのに」と青ざめた表情で話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080320-00000043-san-l08