広島大は19日、同大病院(広島市南区)に勤務していた男性職員(38)=人事部付=が、病院の取引業者に架空の事務用品請求書をつくらせて大学から購入費を詐取し、パソコンを購入、転売するなどして大学に約3100万円の損害を与えたとして、職員を同日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。大学は同日、職員を詐欺と業務上横領の疑いで東広島署に告訴した。職員は容疑を認め、大学側に全額返済しているという。
大学によると、職員は同病院調達課に所属していた03年11月〜05年3月の間、取引業者にパソコン関連の事務用品などを購入したと装った請求書を110回以上にわたって作成させ、大学側から約2900万円を詐取したとされる。職員はその金で実際にはパソコン約80台を購入し、インターネットオークションなどで転売していたという。
また、同時期、別の取引業者から大学が正規に納品したパソコン関連商品(約200万円)を横領し、ネットオークションなどで転売したとされる。職員は転売で得た金を「遊興費に使った」と話しているという。