高級な鍋食材として知られるクエと偽り、白身魚のアブラボウズ(ギンダラ科)を販売していたとして、大阪府は19日、同府岸和田市の水産物販売会社「矢崎」に対し、JAS法に基づく生鮮食品品質表示基準に違反するとして、改善するよう求める指示書を出した。
府流通対策室によると、同社は07年10〜12月、アブラボウズと認識しながら、ハタ科のクエと表示し、少なくとも1990キログラムを販売したとされる。府は「1匹の姿を見れば違うとわかるが、切り身になるとわかりにくい」としている。
同社の矢崎利次社長は「以前から冷(れい)クエとして仕入れていた。一時期、アブラボウズと表示したが、やはりクエでよいと聞き、よく売れるのでそうしてきた」と話した。 アサヒ・コムトップへ
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