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2008年03月15日(土) 10時19分

米証券ベアー社に「取り付け騒ぎ」 支援受けた背景に朝日新聞

 米証券大手ベアー・スターンズのアラン・シュワルツ最高経営責任者(CEO)は14日、電話会見を開き、ニューヨーク地区連邦準備銀行の資金繰り支援を受けることを決めた背景に、サブプライム問題に端を発した金融市場の混乱で、事実上の「取りつけ騒ぎ」があったことを明らかにした。今後については「恒久的な解決を目指し、戦略的な代替策を検討する」と言及、同社が他社との合併や身売りに動くとの見方が浮上している。

 シュワルツCEOによると、13日になって、証券取引などの顧客や金融機関から資産や資金の引き出しなどが急増し、資金繰りが急速に悪化したという。先週末から、同社について資金繰り難や経営不安のうわさが出ており、「深刻な影響を受けた」という。同社は、当初20日に予定していた決算発表を18日に繰り上げ、直近までの経営状況を説明する。

 シュワルツCEOは「代替案」の具体的な内容には触れなかったが、「顧客を守り、株主価値を最大化する」のが目的だと語った。市場では、合併などの相手として、ニューヨーク地区連銀による同社支援で仲介役を果たすJPモルガン・チェースのほか、米欧の大手金融機関の名が取りざたされている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/0315/TKY200803150049.html