大阪府警が11日摘発した地下鉄内での痴漢でっち上げ事件で、痴漢に仕立てられた堺市の会社員国分和生さん(58)が12日、読売新聞のインタビューに応じた。
府迷惑防止条例違反で現行犯逮捕され、約22時間身柄を拘束された国分さんは「警察官は最初、言い分を聞いてくれず、人生が台無しになるかもしれないという恐怖と大きな屈辱を覚えた」と語り、「家族と、勤務先の社長の励ましが唯一の支えだった」と振り返った。
釈放されて、迎えに来た娘3人に「こんなことになってごめん」と謝ると、3人は「信じてるから大丈夫」と答えてくれた。勤務先では、社長に「ご迷惑をおかけしました」と頭を下げると、「国分さんの性格からしてあり得ない」と言ってくれたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080313-OYT1T00140.htm