財政破綻(はたん)で企業誘致もままならない北海道夕張市で、地元の商工業者を中心に「カジノ誘致」構想が動き出した。夕張商工会議所(澤田宏一会頭、259社)が12日に政策委員会を開き、地域活性化策としてのカジノ誘致の実現可能性を研究することを決めた。
カジノの合法化については自民党などが法制化の研究を進めているほか、北海道の高橋はるみ知事が「道州制特区活用」による設置に積極姿勢をみせている。
同会議所の会員の間には「賭博による経済振興」に慎重な意見もあるが、同会議所は27日に道の担当者を招き、海外の状況なども含めて勉強会を開くことで一致した。
澤田会頭は「何かしなければ地域は衰退していくだけ。地元経済の活性化につながることでできることには挑戦していきたい」と話している。 アサヒ・コムトップへ
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