京都市上下水道局配水事務所で勤務時間中に職場を抜け出してパチンコなどに行ったとして2月に懲戒免職になった元男性職員(56)に対し、職場有志がカンパを募り、事務所長らが応じていたことがわかった。
12日の市議会で同局の西村誠一郎局長が認めた。カンパは労組の職場のリーダー役が呼びかけ、今回監督責任を問われ、減給処分となった事務所長ら管理職数人も応じたという。市はカンパした人数や金額を調べている。
西村局長は取材に対し「職員が任意で集めた。状況判断は不適切だったと思うが、善意の生活支援。回収を指示しようとは思っていない」と話した。
同志社大の真山達志教授(行政学)は「職場でカンパを募ったり、管理職が応じたりするのは、市の改革に水を差す行為。市民がどういう目を向けているかという視点に欠けている」と話す。